2024.11.22

10月23日会員限定セミナー開催のご報告

10月23日会員限定セミナー開催のご報告

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10月23日TKP東京駅カンファレンスセンターにて会員限定セミナーを開催いたしました。今回も「障害者の雇用の質の向上」をテーマにして3名のご登壇者をお招きし、参加の皆様からは高い反響をいただきました。

■第1部『ビジネスとDE&Iの交点を考える』
東京理科大学大学院経営学研究科・京都大学経営管理大学院 教授 加藤 晃氏

日本のダイバーシティ&インクルージョン(DE&I)の現状と課題を中心に、企業価値の向上をゴールにお話をいただきました。特に注目すべき点として、ESG経営評価における非財務情報の重要性に着目され、その評価の鍵は、従業員エンゲージメント、データセキュリティ、職業上の誠実さがあるとのことです。
「やりがいのある仕事(Decent Work)」「本質的な働きやすさ」の提供が人的資本経営の核心であり、企業価値の向上につながるというお話でした。

■第2部『目指すは工賃向上』
特定非営利活動法人 農楽郷ここ・からだ 理事長 日野口 敏章氏

青森でB型事業所を展開されている日野口氏より、これまでの農福連携の経験を共有いただきました。日野口氏は、地元ホテル向けの高品質な農作物の開発など、工賃向上に直結するという考えのもと、複数の自主生産事業に挑戦されています。農福連携において障害者を「安い労働力」とみなされることを課題と捉え、特例子会社の活用や地方への企業誘致など尽きないアイディアは、参加者の発想もおおいに刺激されるものでした。

■第3部『技術経営で農福連携事業を実現』
Universal Agriculture Support 合同会社 代表社員 金子 栄治 氏

技術と農業、障がい者雇用を融合させた革新的な取り組みが紹介されました。「いいモノをつくって高く売る」という従来の方針から、多様性の重要性に気づかされた経緯が印象的でした。
特に注目されたのは、心理的安全性を重視した場づくりがイノベーションを生み出すという考え方です。ソーラーシェアリングなど、具体的な事例を交えながら、「農業」×「技術」×「障がい者」を軸とした新たな可能性について語られました。

参加者からは非常に刺激的だったとの声が多く寄せられました。今後も促進協は、このような対話の場を通じて業界の発展と障害者雇用の質の向上に貢献してまいります。セミナー開催のご要望は、メールにてぜひお寄せください。

(JEAP事務局 千葉)



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