2024.04.23

<会員活動紹介>
Vol.2 株式会社UNTOLD
代表取締役 春海貴信さん

<会員活動紹介>
Vol.2 株式会社UNTOLD
代表取締役 春海貴信さん

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梅田オフィスは開放的かつ細部にこだわったデザインの素敵な空間。
社員ミーティングや同業者との打ち合わせなどもここでおこなわれる。左は営業担当の藤本奨さん。
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【プロフィール】
1988年大阪生まれ、35歳。中学生の時に祖父が若年性認知症を発症し、家族介護の辛さ、難しさを体験。福祉のプロの介入が救済となり、本人と家族の関係性をも改善する力があると実感したことをきっかけに、介護福祉士となる。高齢者介護、就労継続支援の現場に従事したのち、放課後デイサービス事業、児童発達支援事業、就労継続支援A型事業の管理者となる。2021年、株式会社UNTOLD代表取締役に就任。現在は、就労者のキャリア支援とともに、受け入れる企業側の問題解決を図るサテライトオフィス事業に尽力している。
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梅田オフィスの上階にある児童発達支援/放課後デイサービス「みらいジュニア梅田」は、
英語教育を通じて自信とコミュニケーション能力を育成するプログラムが好評。
支援のゴールは「セルフアドボカシー」
セルフアドボカシーは、日本語で「自己権利擁護」と訳され、障害や困難のある当事者が、自分の利益や欲求、意思、権利を自ら主張することを意味します。言い換えると自分が何者なのかを周囲に伝える力であり、企業で働く準備状態としても、セルフアドボカシーが不可欠と考えます。
当社では、サテライトオフィス事業のほかに放課後デイサービスなど障害児の発達支援、就労継続支援A型事業をおこなっていますが、すべての支援・サービスのゴールはセルフアドボカシーの獲得ともいえると思います。利用者の皆さんが、支援を受ける状態に甘んじることなく、自身の障害を客観視し特性ととらえ、生き方・働き方を選択すること。そのような意識に到達し、自ら行動できるよう促すことが、現場スタッフの重要な役割ではないかと思います。
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サテライトオフィスの概要
サテライトオフィスが障害者雇用を成功に導く
障害者雇用には、就労者のセルフアドボカシー化とともに受け入れる企業側の理解促進、環境づくり等が不可欠です。当社では創業時からA型事業所を運営する中で、ご利用者を送り出す先である多くの企業様の相談に応じ、障害者の企業就労に必要な研修、業務提案、体制・環境整備などのノウハウを蓄積してきました。
これまで、企業にとって直近の課題は障害者雇用の数的達成だったかもしれません。しかし私たちは、障害者と企業双方へのサポートを経験する中で、障害のある社員の定着・活躍が企業の経営改善につながるとの確信を持っています。そのため、当社のサテライトオフィスは、障害のある社員の方々が将来的に利用企業の営業所、支社、本社に業務の場を広げ活躍できるよう、一定期間サポートするサービスフローとなっています。
障害者雇用の数だけでなく、本質を問うフェーズに入った昨今、より多くの企業に障害者雇用の価値を知っていただくとともに、ノウハウの蓄積にも取り組んでいただけるよう、サテライトオフィスの機能を活用し伴走していきたいと思います。また、障害のある人の働く場が社会全体に広がるよう、障害者雇用促進事業者として様々な提案をしていきます。
社員の方にききました
「社長ってどんな人ですか?」

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石崎文菜さん(事業統括マネージャー 社員歴3年)
春海社長は「誰にでも寄り添える人」だと思います。前職から長く一緒にお仕事をさせていただいていますが、会社の規模が拡大しても以前と変わりなく、社員に寄り添う姿勢を常に持っていることはすごいと感じます。
また、社長になっても現場感覚が薄れることなく、社員が言葉にしないようなこと、本人が気づいていない問題まで敏感に察知してくださいます。例えば、私は社員の人材育成を担当する中で、抱えていた課題を言語化できずにいたのですが、社長とのやり取りの中で自らの想いと現状のギャップに気づき、向かうべき方向性が明確になりました。このように、どんなに忙しくても対等な立場で周囲に声をかけ、問題解決へのヒントとなるような「問い」を与えてくれるところも尊敬しています。
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【記事紹介会員情報】
株式会社UNTOLD(アントールド)
代表取締役 春海 貴信
〒530-0012 大阪府大阪市北区芝田2-8-10 光栄ビル4階B号室
電話:06-6371-3033
問い合わせフォーム:https://untold-co-ltd.com/form/

取材・執筆:吉川 典子/Yoshikawa Noriko 主任研究員



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