ESTUDIO水戸オフィスは、eスポーツ、メタバース技術者を育成する自立訓練(生活訓練)事業所
【プロフィール】
1990年茨城生まれ、34歳。学生時代は野球部に所属、大学在学中は起業家として活動。卒業後ハウスメーカー勤務を経て、人材派遣業に興味を持ち、CRGグループ会社へ入社。営業チーム主任として活躍しトップセールスとなり、本社事業戦略本部に異動し、潜在的労働力として障害者に着目した雇用支援ビジネスを提案。社内ベンチャーとして2019年株式会社パレットを設立する。経営者として奔走する傍ら音楽、料理、釣り、スポーツ、ゲームなど幅広い趣味に没頭する時間も大切にし、交友範囲も広い。6歳、4歳の2児の父でもある。
個別の特性を捉え、仕事ができるようにサポート
20代後半に発達障害(ADHD)と診断を受けました。日常的に物をなくすことや忘れ物が多く、自宅では生活導線を工夫するなど予防を心がけていますが、生活上の困りごとは今でも様々あります。このような自身の体験からも、障害のある人が自身の特性、得手不得手を理解し受け入れることは、仕事を通じた自立への最初の一歩であると考えます。
一方、個別の特性を理解したうえでバランスのよいチームを形成するのは、組織マネジメントに欠かせない視点であり、社員に障害がある場合も同じです。障害者は天才だなどと言ったり、ある業務が得意または不得意と決めつけてしまうと、個別を見ていないのでうまくいきません。障害があってもなくても、個別の得手不得手を理解し、仕事ができるようにするサポートこそ必要です。
Canvas土浦オフィスは12社83名が利用し、BPOセンター(スキャンセンター)を併設
就職後のポートフォリオを作る
そのうえで、その人にどんな仕事ができるか、可視化するポートフォリオを作るのが、支援の目標であり当社の仕事であると考えています。そのため当社のサテライトオフィスサービスでは、医療知見のあるサポーターが毎日の体調管理と定期面談などをもとに情報を定量化し、レポートを作成しています。レポートには仕事の記録だけでなく、その人が仕事をする上で、どんな配慮を必要とするかを含めて記載し、サービス利用企業様のマネジメントと障害のある社員の方々のキャリア形成に活用していただくことができます。
就労移行支援事業Colors水戸オフィスは桜川に面しており、室内からも桜並木が見え、春は一面ピンク色となるそう
地方創生の実現に向けて
障害者雇用のニーズは多くの大企業が存在する首都圏に集中しています。当社は地方の優秀な障害者と企業をつなぐ役割を担い、茨城県をはじめとする地方創生を意識したビジネスを展開しています。
そもそも障害者雇用支援サービスは、社会的責任の大きいビジネスであり、長く続けなければならない使命があります。その責任を果たすためにも、経営者として常に利益率を意識し、勝てるポジションを見定める努力をしています。これからも障害者及び潜在的労働力層の活躍をサポートするビジネスを通じて、地方創生を実現するべく、新しいアイデアを形にしていきます。
社員の方に聞きました「社長ってどんな人ですか?」
丹治 拓樹さん(サテライト事業部CV 水戸オフィス支店長)
Canvas水戸オフィスは15社136名が利用。集中してオフィスワークに取り組める環境となっている
三宅社長とは大学の時に知り合い、同級生として卒業後も交流がありました。卒業後は大手企業社員として勤務していましたが、以前から熱心に声をかけてもらっており、当社へ転職しました。
大学サークルでもリーダー気質を発揮し、人を引っ張る、動かす力の強さはみんなが認めるものがありました。社長はボスか?リーダーか?という話をよく聞きますが、彼の場合は、メンバーより先に自ら行動する、リーダーの典型のようなタイプと言えます。
また、経営者には儲けを意識する姿勢も欠かせないと思いますが、彼はお金で人を動かすタイプではありません。こう見えて(笑)すごく優しいところもあり、自然と周囲に人が集まってくる、そんなキャラクターは学生時代から少しも変わっていないですね。
[福祉×technology]で障害者の社会参画を推進。最新のITツールはデザイン性も重視して揃える
【記事紹介企業情報】
株式会社パレット
代表取締役 三宅 治樹
〒163-0437 東京都新宿区西新宿2-1-1 新宿三井ビルディング37F(本社所在地)
TEL:03-6380-0125 FAX:03-5919-0364
問い合わせフォーム:https://crpalette.co.jp/contact/
取材・執筆:吉川 典子/Yoshikawa Noriko 主任研究員